FIRE #5 EARTHENWARE

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火を利用して土を焼き締めるという行為は、遠い昔から現在に至るまで、様々な知恵と手法を生み出しながら、脈々と繫がっている。縄文人は山にある土をこねて野焼きの手法で焼くことで、いわゆる“縄文土器”を作ったが、温度はせいぜい700〜800度までしか上がらず、器として十分な強度、遮水性は確保できなかった。一般的に、土が焼き締まり陶器の体をなすためには、1250度ほどが必要で、さらにその温度を長時間キープできなければならない。縄文以降、熱効率をあげるために火との問答を繰り返した人間は、さまざまな窯や焼成方法を生み出し、改良を加えていった。現在では、ボタンひとつで温度を管理できる電気窯やガス窯が主流で、釉薬と土と温度の組み合せによって、精緻で美しい陶器や磁器に仕上げることが可能だ。
今作では、信楽の採土場跡地で採取した粘土を同じフォーマットのS,M,Lのプレートに成形し、野焼き/薪窯 /灯油窯(還元)/ガス窯(ひだすき) /電気窯(素焼き、本焼き)といった様々な焼成方法で焼き、その強度や表情の違いを対比してみることにした。原始とテクノロジーのどちらかを肯定/否定するのではなく、人間が生み出したさまざまな焼成方法の足跡を辿ってみることで、火と人間とのあり方のヒントが見えてくるのではないかと考えた。


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